社会的養護の施設には児童養護施設の他に、乳児院や児童心理治療施設などがあります。こちらでは、それら施設の概要と児童数、児童養護施設の子どもたちが求めていることをご紹介します。株式会社cocoRoikiでは、捨てられていたコルクや廃材から美しく素晴らしい製品を作ることで、障がい者の雇用創出や未来を担う子どもたちの支援活動を推進しています。

保護者に代わり社会的養護を行う施設は、児童養護施設の他にもあります。各施設の概要と児童数をまとめました。

近年、児童虐待や虐待による子どもの死亡事故のニュースをよく耳にするようになりました。2017年度の全国児童相談所における児童虐待相談対応件数は、速報値として13万3778件と厚生労働省が公表しており、一週間に一人の子どもが虐待によって尊い命を失っています。統計を取り始めた1990年度から27年連続で増加し、2017年度は過去最多件数となりました。

子どもが児童養護施設に入所する理由は様々ですが、最も多いのは親からの虐待です。虐待を受けた子どもは、人や社会に対して信頼関係を持てず、自分に自信を持つこともできず、対人関係が上手くとれない・自己評価が低いといった影響がみられます。愛されるべき親から愛されず、逆に虐待を受けたことで人を信用することができなくなり、周囲の人と良好な人間関係を築くのが難しく、自分に劣等感や無力感を持つようになるのです。

子どもの周囲に信頼できる大人が一人でもいれば、大きな救いになります。信頼できる大人に相談することで、人や社会に対して信頼感や愛情を再確認することができ、自分を肯定して生きていくことができるはずです。このような背景から、児童養護施設の子どもたちの多くが“大人と信頼できる関係性”を求めています。